メタサーフェスやメタレンズに代表されるメタオプティクスは、ナノスケール構造体によって光の波面・偏光・振幅を自在に制御し、従来の屈折・反射光学を超える機能を実現する革新的な技術として、近年急速に発展しています。本講習会では、メタオプティクスの基礎理論から設計・シミュレーション手法、さらには実装・応用例に至るまでを体系的に紹介します。初日は基礎概念と設計・解析の方法論を中心に、二日目はイメージング、照明、バイオメディカル計測、光検出器などへの応用展開を取り上げます。学術界・産業界の第一線で活躍する講師陣により、メタオプティクス研究の最前線と今後の展望を幅広く共有し、研究開発の新たな指針をどうぞご活用ください。
【大会概要】
第52回冬期講習会 メタオプティクス ~メタサーフェスによる平面光学の基礎と応用~
2026年1月28日(水)、29日(木)
オンライン開催
【プログラム】
1月28日(水)
10:20~10:30 開会の辞 日本光学会会長 大谷幸利(宇都宮大学)
10:30~12:00 メタオプティクスの基礎・現状と展望 岩見健太郎(東京農工大学)
12:00~13:00 昼食
13:00~14:00 光線追跡を使ったメタレンズの設計手法 稲 秀樹(一般社団法人 光融合技術協会)
14:00~15:30 ミートロニクス~ミー共振型メタサーフェスの原理と機能~ 高原 淳一(大阪大学)
15:30~15:40 休憩
15:40~16:40 逆設計ツールを用いたメタサーフェスと光導波路デバイスの設計方法 ユン・デヨル(キーサイト・テクノロジー)
1月29日(木)
10:30~12:00 メタオプティクスとイメージセンシング応用 宮田将司(NTT)
12:00~13:00 休憩
13:00~14:00 広角メタレンズとその照明応用 鳥羽英光(ニコン)
14:00~15:30 メタサーフェスの光通信応用 種村拓夫(東京大学)
15:30~15:40 休憩
15:40~16:40 メタオプティクスが拓くバイオメディカル計測の原理と応用 矢野隆章(徳島大学)
16:40~17:40 メタサーフェスを実装した光検出器 上野山 聡(浜松ホトニクス)
17:40~17:45 閉会の辞 実行委員長 岩見健太郎(東京農工大学)